なろう・カクヨム・アルファポリスの違いと使い分け
3つのサイトに並行で投稿していると、いちばんよく聞かれるのが「結局どこがいいの?」です。
正直に答えると、その問いには答えがありません。どこが一番かより、どう違うかのほうがずっと役に立つ。自分の作品がどの読者と噛み合うか、それで決まる話だからです。この記事は、なろう・カクヨム・アルファポリスを1年以上、実際に書いて出してきた肌感の比較です。2026年6月時点のもの。
先に大事な断りを。自分はこの3サイトで別々の作品を出しています。始めた当初は同じ作品を3つに同時投稿していたんですが、途中でやめました。理由は後で書きます。だから「このサイトはこれだけ稼げた」という厳密なレート比較はできません。作品も更新の頻度もサイトごとに違うので、ここで書くのは金額の優劣ではなく、規模感とサイトの性格の話です。
収益の仕組みは、3つとも似ていて少しずつ違う
3サイトとも、おおまかには「読まれた分の広告収益を書き手に還元する」タイプです。ただ細部が違います。どのサイトにどんな制度があるかはリワードがもらえる小説投稿サイト一覧にまとめたので、ここでは違いだけ。
なろうのチアーズプログラムは2025年10月に始まったばかりで、3つの中ではいちばん新顔。カクヨムは広告売上の70%を還元すると公式に出しています。アルファポリスは2015年からと歴史が古く、24時間以内に読まれた数がスコアに直結する瞬発力のある作り。なろうの中身はなろうチアーズプログラムとは、アルファポリスは24時間ポイントの記事に分けました。
規模感の話
自分の場合、手応えの順はアルファポリス、カクヨム、なろう、の並びでした。
ただ、これをサイトの優劣と受け取らないでほしいです。出している作品も更新ペースもサイトごとに違うので、差の正体は「サイトの強さ」というより「自分の作風とそのサイトの読者層の噛み合い」だと思っています。別の人が別の作品でやれば、順番はたぶん変わる。
金額の規模でいうと、月にならして数百円というところです。1年以上続けても、生活が変わる額にはなっていません。ここを盛らずに言えるのが、自分で全部投稿しているこのブログの数少ない強みだと思っています。具体的な月別の数字はなろうチアーズはいくら稼げるかのほうに、桁を隠さず載せました。
サイトごとの性格
なろう
異世界もの・長編の連載が強い土壌。読者は続きを追って何度も戻ってくるタイプが多くて、更新を止めないことがそのまま読まれ方に効く印象です。チアーズプログラムが新しいぶん、収益の面ではまだみんな手探り。コツコツ更新を続けるつもりがある人と相性がいいと感じています。
カクヨム
KADOKAWAが運営していて、コンテストと拾い上げ(書籍化の声がかかること)が活発。ジャンルの幅が広くて、短編や実験的な作品も置き場所があります。読まれ具合は「アドスコア」という数値で見える形で、仕組みはカクヨムのアドスコアとはに分けました。書籍化のチャンスも一緒に狙いたいなら、ここは外せないと思います。
アルファポリス
24時間以内に読まれた数がスコアになるので、出した直後の瞬発力が効くサイト。ランキングと書籍化の文化が根強くて、勢いがある作品が一気に伸びることがあります。投稿インセンティブの制度が3つの中でいちばん古いぶん、仕組みとして落ち着いている感じもあります。
同時投稿をやめた理由
最初は手間を惜しんで、同じ作品を3サイトに同時に出していました。コピペで済むし、効率がいいと思っていたんです。
でも続けるうちに、サイトごとにウケる作品が違うことがはっきりしてきました。なろうで反応が薄かった話がアルファポリスで伸びたり、その逆もある。同じものを3か所に貼る作業は、思っていたより手間がかかるわりに、それぞれのサイトの読者に最適化できていない。中途半端だと感じました。
それで、サイトごとに別の作品を出す形に切り替えました。今は「この作風ならこのサイト」という当たりを、少しずつ覚えてきたところです。このあたりの経緯は3サイト同時投稿をやめた理由に、もう少し詳しく書きました。
どう選ぶか
どこが一番、という選び方はおすすめしません。自分の書きたいものが、どのサイトの読者と合いそうか。それで1つ選んで、まず続けてみるのがいいと思います。掛け持ちは、慣れてからでも遅くないです。
自分はいま3つやっていますが、もう一度ゼロから始めるなら、作風に合う1サイトに絞って更新を貯めてから広げる、という順にすると思います。
この記事の前提
- 数値・条件はすべて2026年6月時点。換金レートや制度は変わるので、正式な条件は各公式ヘルプか、リンク先の各記事で確認してください
- 3サイトで出している作品・更新頻度はそれぞれ違います。本記事の「手応えの順」はサイトの優劣ではなく、筆者の作品と読者層の噛み合いの話です
- 初期は同一作品の同時投稿、現在はサイトごとに別作品という経緯があります。厳密なレート比較ではない点にご注意ください