小説家になろうで収益化する4つの方法。実測でいちばん効いたのはどれか

「小説家になろう 収益化」で検索すると、たいていチアーズプログラムの説明が出てきます。それは間違っていないのですが、実際になろうで1年以上書いてきた実感でいうと、なろうを起点にお金になる道はもう少しあります。そして正直に言うと、自分にいちばん効いたのはチアーズプログラムではありませんでした。

この記事では、なろうで収益化する経路を4つに分けて、それぞれ自分の実測でいくらになったかを並べます。2026年7月時点の話です。

なろうでお金になる道は4つある

経路 やること 自分の実測(2026年7月時点)
① チアーズプログラム 読まれた量に応じてリワードをもらう 月1〜14リワード(=1〜14円)
② 書籍化・コミカライズ 出版社からのオファーを待つ 経験なし
③ セルフ出版 KDPで自分の電子書籍として出す 収入ゼロ(読まれなかった)
④ 書く力を外で売る 執筆の依頼を受けて書く 月数万円規模

金額の桁が①と④で3つ違います。この差がどこから来るのかが、この記事でいちばん書きたいことです。

① チアーズプログラム(なろう公式の収益化)

2025年10月に始まった、なろう公式の収益化制度です。作品ページに専用の広告が表示され、その読まれ方から「チアスコア」が計算されて、「なろうリワード」(1リワード=1円相当)が配られます。参加は無料で、二段階認証を設定すれば10分ほどで終わります。

自分の実測は月1〜14リワードでした。円に直すと月1円から14円で、桁を間違えているわけではありません。制度の中身はチアーズプログラム完全ガイドに、月別の実測はいくら稼げるかの記事に全部出しています。

さらに厄介なのが有効期限で、貯めている間に古い分から失効します。自分は500の交換ラインに届かないまま300を失効させかけていて、この話はリワードは貯めようが一番損にまとめました。

② 書籍化・コミカライズ

金額でいえば、なろう発でいちばん大きくなりうるのはここです。ランキング上位の作品に出版社から声がかかり、書籍やコミックになる道があります。

ただ、自分にはその経験がありません。声がかかったこともないので、体験として語れることがない。どれくらいの確率で起きるのかという数字も、公表されているものを自分は把握していないので、推測を数字にして書くのはやめておきます。

言えるのは、これは狙って当てにいける経路ではない、ということだけです。収益化の計画に組み込むというより、書き続けた先にたまたま起きたらうれしいこと、という距離感で見ています。

③ セルフ出版(やってみて、ゼロだった)

なろうに投稿した作品を、自分でKindle(KDP)の電子書籍として出す道もあります。オファーを待つ②と違って、自分の判断で今日からでも踏み出せるのが大きい違いです。

これは実際にやりました。結果は収入ゼロで、売れなかったというより、そもそも読まれなかったというほうが正確です。

理由は今ならはっきりわかります。出したあとに誰かへ届ける手段を、何ひとつ用意していなかったからです。投稿サイトには新着欄やランキングがあるので、置いておけば多少は人の目に触れます。KDPにその機能を期待すると外れる。出すこと自体は無料で誰にでもできるかわりに、見つけてもらう仕組みは自分で持ち込む必要がある場所でした。

なので、③を「とりあえず出しておく」でやると、時間の無駄になる可能性がそれなりに高いです。出す前に、誰にどうやって届けるかの当てがあるかどうかで結果が変わる。自分にはその当てがありませんでした。経験としては得たものがあったので後悔はしていませんが、収益化の手段として数えるなら勝算が要る、というのが実際にやってみた結論です。

④ 書く力を外で売る(自分にいちばん効いた)

ここだけは実体験があります。SKIMAやココナラで小説の執筆依頼を受けて書く、いわゆるコミッションです。自分の場合は月数万円の規模になっていて、①の月数円とは比較になりません。

なぜここまで違うのかは、お金の計算のされ方が根本的に別だからです。①は「読まれた回数 × 広告単価 × 分配率」で決まるので、自分くらいの読者規模だと分子が小さすぎて、どうやっても数円から数十円にしかなりません。一方④は「文字数 × 単価」で、読者が何人いるかに左右されない。書いた時間がそのまま値段になる仕組みです。

もちろん向き不向きはあります。締切があり、他人が決めた設定やキャラクターで書くことになるので、自分の書きたいものだけを書きたい人にはしんどいはずです。中身と始め方は小説を書いて稼ぐコミッションという選択肢に、実際に売ってみた話はSKIMAで小説のオーダーメイドを売った話に、合う合わないの話はコミッションの向き不向きに分けて書きました。

なろうは「収益源」より「実績を作る場所」だった

4つ並べてみて、自分の中で整理がついたことがあります。なろうそのものから直接入ってくるお金は、いまのところ数円から数十円の世界です。でも、なろうで書き続けた経験は④で確実に効きました。依頼を受けるときに「これくらいの分量を、このペースで書けます」と示せる実績になったからです。

①と③がうまくいかなかった理由も、こうして並べると同じところにありました。どちらも自分の読者が何人いるかで金額が決まる仕組みで、自分にはその読者がまだ足りていない。④だけがその条件から外れていて、読者の数ではなく書いた量に値段がつきます。読者を集める力がまだ弱いうちに現金化したいなら、選ぶべきは④なのだろうと思っています。

だから自分にとってのなろうは、収益源というより、書く量と実績を積む場所でした。そこで積んだものを外で換金している、という感覚が近いです。「なろうで稼ぐ」を「なろうの制度で稼ぐ」と読むと、たぶん数字にがっかりします。「なろうで書いた経験で稼ぐ」と読むと、道はもう少し広いです。

なお、3サイト合計で1年いくらになったのかという全体像は1年投稿して収益はいくらだったかに、「小説投稿サイトは稼げない」という見方への自分なりの答えは稼げないは本当かに書いています。

それでも①は設定しておいたほうがいい

ここまで①の金額の小ささを書いてきましたが、設定しないほうがいいという話ではありません。参加は無料で、失うのは二段階認証を設定する10分だけ。書き続けるつもりがあるなら、有効にしておいて損はないです。手順は収益化の始め方に、マイナス面をまとめたものは収益化のデメリットにあります。

まとめ

なろうの収益化は、制度そのものに期待すると肩透かしを食います。自分は最初、月に何千円か入るのだろうと思っていて、実際には月十数円でした。それでも書くのをやめなかったのは、数字が少しずつ増えるのが単純に楽しかったからで、お金になったのはむしろ、そこで書いた量を外に持ち出したときでした。同じように「なろうで収益化」を調べている人には、①を設定したうえで、④という道もあることは知っておいてほしいです。


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